戦前にロレックスの発明

戦前にロレックスの発明によって生み出された腕時計は、「腕時計の標準形」というようなものとして考えられるようになりました。第二次世界大戦が終わるとレジャーの普及などによって、より多様なニーズが生まれていきました。ロレックスはそれらのニーズを敏感に察知し、新たな発明や性能の改良を行っていくこととなりました。例えば1950年代、冒険者が身につけることができる時計をコンセプトとして、過酷な気温や昼夜が分からないような状況でも時間を知ることができるように開発されたエクスプローラー、水深100mといった過酷な水圧下でも防水可能であるよう開発されたサブマリーナ、そして旅客機時代を見据え、複数の時刻を一つの腕時計で知ることができるGMTマスターなどが、次々と発表されていきました。また、レントゲン技師やX線技師に向けた耐磁性能をもつミルガウスという興味深いモデルもこの時期に発明されています。そして1960年代に入り、現在ロレックス製品の中でも最も人気なモデルの一つとして名高い、コスモグラフ・デイトナ(通称デイトナ)が発売されることとなりました。コスモと名がつくだけあって、当初はアメリカのアポロ計画のために開発されたもので、それをカーレース用に転用したことで大成功を収めることとなったモデルです。現在でも、上記に挙げたようなモデルはマイナーチェンジを繰り返しながらもその名で生産され、販売されています。すでに、60~70年前にはロレックスの時計は完成形に到達していたといえるのではないかと思います。これに加え、富裕層にアプローチする広告戦略も功を奏し、ロレックスはその知名度を大きく高めていきました。

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